2022年に劇場で観た映画 2

 

いろいろトラブってしまった2022年の公開映画たち

まずはウチの息子と一緒に観に行ってトラブった時の話です。↑の作品もミュージカルだし何よりS・スピルバーグによる名作映画のリメイクなので観るしかないって感じで近所のシネコンに行ったんですが、映画終了後に息子はある若い女性から「座席から手を挙げて見入っていたので迷惑だ」などの注意をされてしまいました・・・そんな時は母親の私から女性へ平謝りするのが常なのですが、彼女はソレもさせてくれずに息子に言いっ放しで出て行ってしまったので、少し頭にきました。私からすると珍しくこの映画鑑賞中の息子は手に汗を握ってる風で大人しかったんですけどぉ。映画の中身は前作よりも男性主人公のエピソードが中心でハッピーエンドを示唆している箇所があり、悲恋の映画を期待していた息子に文句言った若い女性にとってはその部分が不満だったみたいですね。

 

そして映画の出来不出来にあれこれ云うのがためらわれる程、製作過程でどろどろしたトラブルがあったんではと外野にいる私にまで伝わってきたのが↑の作品。映画終盤近くになっての酷すぎる転調により「非モテの勘違い男役」を演らされているのんさんの姿が哀れでなりませんでした。映画冒頭の「男でも女でも云々」の文章がありましたが、若い女優が男子高校生やさかなくんを演じるなんて陳腐で子供っぽいアイデアは許さないという人々の乱入によって映画が目茶苦茶にされてしまっているのです。おまけに私劇場公開期間にはSNSでこの映画の脚本家で劇作家の方がセクハラをしたという噂が流れているのまで読んじゃったので、脅迫がすさまじいと思いました・・・でも主人公さかなくんの高校時代からTV出演までの間を頑張って削除して編集し直して・・・と心から願います。主演の男女二人の顔合わせを楽しみ観に来たシニアの観客層、特にご夫婦にとっては気の毒な鑑賞体験だっただろうと思われたのがちょっと思い出しただけ コレクターズ・エディション(2枚組)【Blu-ray】。しかしながら今の若い人達の恋愛事情については(問題の焦点についてはかなり外している感じですが)正確に詳細に描いているのでお話自体にはなるほどねって気がしました。夜の歌舞伎町を走るタクシー運転手であるヒロイン(伊藤沙莉)とキャバクラのホステスの会話シーンは偏見に満ちた噴飯もので、確かに新宿でロードショー不可になったの配給映画会社の英断だとは思った、程度の映画ではあります。

 

 

UFOマニアには「やったね良く出来ました♡」映画

なので、その手のマニア以外には何なんだよ何をやりたいんだよコレ、映画の何処にも活劇が全く無いわ・・・という憤りはごもっとも作品でございます。よくUFOに襲われたと称する方々の証言で「宇宙人に宇宙船に連れ去られて体内分子ごと分解され私の躰が宇宙人によって再構成されてしまった・・・後に自宅に戻された」などという不可思議な内容の話をよく聞きますが、その手のエピソードを忠実になおかつ娯楽的に映画化したんだと私は考えています。だからTVのUFO番組によくある「お約束のシーン」が映画的にバージョンアップされ妙にサスペンスを盛り上げる思わせぶり的なひっかけエピソードがいくつか出てきて嬉しくなってしまいました。そして突如現れたUFOに対峙するキャラクター達(ダニエル・カルーヤ、キキ・パーマー、スティーヴン・ユァン、マイケル・ウィンスコット等)にはそれぞれ素朴なアメリカンスピリットみたいなものを感じてしまう私でした。だって米国でも公開NO1ヒットになったんでしょう?それに引き替えアムステルダム ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]は00年代、2010年代、2020年代にわたりビルボードのトップを制した歌手である特別出演のテイラー・スィフトを二回も車で轢くシーンだけが凄かったです。それでもテイラーのおかげなのかかなり長い間東京都心ではロードショーしておりました。

 

KAPPEI/カッペイ」は夫がシネコンで看板を観て「コレ観に行きたい」と云うので家族で観に行きました。その前に私が予告篇で観た時は「ちょっと観に行ってもいいかなあ」と感じたのでよかったんですが、ウチの家族の映画の趣味はやや下品なのが少し気になります。それにしても2022年は山本耕史さんが絶好調だった気がしてます。何と言ってもお奨めポイントはソコです。もちろん他のキャストも主演の伊藤英明さんを始めみなさん当たり役でした。