映画公開が延びて良かったかもしれない
映画制作中にコロナ渦が始まり劇場公開が延期されたためなのかあまり公開前の宣伝が活発でなくて功を奏したのか、平穏無事にファンが映画館に集まりリピート鑑賞も可能だった気がしました。他の日本映画ではこの後一般試写会で盛り上がったのにその結果が都心部ではレイトショー興行だけとかとんでもない現象が起こりましたし。SFなんでヒステリックにウルサイ映画観客にとっては内容に突っ込むところが一見無さそうなんですけどこれより少し前に公開された「大怪獣のあとしまつ」なんてのは私観たかったんですが見損なってしまいおまけに各酷評がすごくて引いてしまい未だに鑑賞できません。6月に観たバブル (集英社文庫)も映画館にはネトフリで観て気に入ったらしい若い女の子たちが数組いて、アニメが特に好きでもない女性たちこそ気に入り、アニメファンにも高評価を得られそうなSFファンタジーだったのにネットの評判が悪くて残念でした。
一部のファンが熱狂し、都内では再上映しました。大ヒットの「RED」と同様にアニメでライブを観たいという衝動が映画観客の間に起きたのが2022年の特筆すべきトレンドです。実在するアーティストのにライブ映画を観たい私としてはどうしてもその点が解せなくて「RED」も夫と息子の二人で観に行ってもらったぐらい。「犬王」は物語に残酷性があり人間の深い業によって最後の最後に悲劇が起きます。でもアーティスト同士、またお前と一緒にやりたいんだよねでさらっと終わる。これでストンと若い観客を納得させる構成は素晴らしいと思いました。そして「バブル」や「犬王」のあとに、
ナニも考えずにゲラゲラ笑いながら楽しんだのが↑のミニオンズ。Mr.グルーというキャラクターのおっさんが今イチ理解できなくて今までミニオンズのシリーズ観た事なかったんですが、今回はグルーのちびっ子時代のエピソードということでミニオンズって奴らが何のために何のカリカチュアライズなのかが一発で分かったので一切の屈託や疑問にも囚われることがなく阿呆で脱線するミニオンズにもイライラしなくなって良かったです。私は劇場でミニオンズは字幕版を観ましたがSING/シング:ネクストステージ (吹替版)は吹き替え版で鑑賞しました。何と言ってもB`Zの稲葉浩志やBiSHのアイナ・ジ・エンドといった豪華な日本のミュージシャンが声優にチャレンジしていて楽しかったです。特にアイナさんは歌以外にも今後いろいろやってもらいたい期待大です。
渡辺直美が城田優にむかって「ハーフぽい顔立ちがたまらないエスパニョール」という台詞があり、SNSでは一部の観客が内輪ウケの酷いギャグでしかも差別的だと怒っていました。でも「新解釈」による三国志なんで呂布(城田優)はイベリア半島からやってきた男、もしくはその子孫にあたる大男という設定なんですね。馬もイベリア半島からの大型のサラブレッドに乗って闘う豪傑。(なんで一騎打ちのシーンもあります)他にも中国なのになんか全体的に人口少なめな雰囲気が在る感じとか。「三国志」よりもシリアスなキングダム2 遥かなる大地へ ブルーレイ&DVDセット(通常版) [Blu-ray]とともにより最新の歴史解釈に基づいて2本の映画は製作されているようです。「キングダム2」の戦闘シーンは派手な所もありますが大筋は史書に書いてある通りにそして合理的に描かれているのでかなり腑に落ちました。
2022年におけるハリウッド一番の話題作で日本でも大ヒットしたのが↑の映画。未見の方、特に海外スターのゴシップにも興味がある人にこそお奨めしたい、次世代のハリウッドを担う面々がなんとまぁぁ・・・てな事実にも唸ります。(でも最近の日本の芸能界だって〇世スターが驚くほど多いみたいよ)他にもシリーズがひとつの大団円を迎えたジュラシック・ワールド/新たなる支配者(吹替版)は家族で観にいきました。DCコミックのTHE BATMAN-ザ・バットマン-(字幕版)は濃厚なギャングモノの雰囲気を醸しだしつつも、バットマンがいつになくフレンドリーな対応でゴッサムシティの市民と向き合うシーンになんだか感動がっ。で、息子がどうしても観たがったのがファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 ブルーレイ&DVDセット (2枚組) [Blu-ray]のシリーズ。そういえば第一作のファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 4K ULTRA HD&2D ブルーレイセット (2枚組) [Blu-ray]の映画の公開は2016年で息子と私の母と三人で観に行ったことを思い出すと少し哀しくなります。映画鑑賞にはそういう記憶も大事だわね。
わ