年度後半から映画館へ一人で行く事が辛くなった一年でした
その理由はいろいろあります。夏頃から脚本執筆を再開したこともあるのですが、それよりも謎めいた体調不良(現在も続いています)や夫婦間のいざこざが忙しすぎて映画館へ行ってストレス解消することもままならなくなりましたっ。まあハリウッドがストライキを行った影響で公開本数も減った時期と重なったから・・・まあいいか。
一月から二月頃はまだマスク着用で映画館に行く時期でしたが↑の日本映画としては23年度一番お奨めプログラムピクチャーのなっちゃん、ハリウッド話題作のバビロン [Blu-ray]も観られて楽しい時でした。映画『THE FIRST SLAM DUNK』STANDARD EDITION ※早期予約特典無し[Blu-ray]は夫も息子も話題作なのに「一緒に観に行こう」の誘いがなく不思議でしたが、劇場に行ったらすぐに分かりました。父親と兄を1度に失う主人公がバスケに情熱をかける物語です。
「別れる決心」は東アジア圏におけるファムファタールとはコレだねっていう今後も決定版として紹介される筈の映画です。中国の女優さんであるヒロインのタン・ウェイさんが北原佐和子さん似の美人で、北原さんが女優業に飽き足らず介護ヘルパーとして活躍中だというエピソードを思い出し、一層「なんかコワい・・」となりながら観ていました。1970年代米国のボーイミーツガール物であるリコリス・ピザ [Blu-ray]もそうですが、日本の若い男性はもっと日本映画以外の恋愛映画を積極的に鑑賞しないといけないと思ってます。(ホントはシニア男性も)エンパイアオブライト ブルーレイ+DVDセット('22英米)〈2枚組〉は最初TV番組で映画紹介された時、DVDリリースのみで試写会までやったのか?と思ったのですが映画を劇場で鑑賞して驚愕、中瀬ゆかりさんにこの映画紹介させるなんて、非情ともとれる賭に出た配給会社の豪腕に恐怖しました。ちなみにその配給会社の超有名キャラクターは24年に100歳を迎えました。
2023年度公開の映画ではおそらく多くの人がベスト3以上に上げて劇場で鑑賞した多くの人がストーリーテーリングの巧みさに引き込まれて、何についての映画かはよく分からないけど自分には面白いから別にいいだろな状態になる映画です。ラストにはジョン・フォード(デビット・リンチ)が登場し、コンピュータ業界の革命児だった父(ポール・ダノ)と若くして認められた映画監督の息子(ガブリエル・ラベル)の話なので一応天才についてのお話の映画だとはいえそう。しかし私自身は家族皆が成功したご家庭なのに「ご両親の寿命が短い」とかの話を最近よく聞くので映画観てて少し哀しかったです。だから同じ家族物でもアカデミー作品賞は明るいエブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 4K ULTRA HD+Blu-ray(2枚組)【初回生産限定】スチールブック仕様 [Blu-ray]が取ったかな。多少ともやけっぱちの明るさを感じますし、アジア系の女性の完全主義の厳しさが娘の代になると若干困ったことになるのかよな感じもいたしますが。アカデミー助演賞取ったヒロインの夫(キー・ホイ・クァン)は控えめでも相当デキるし優しそうなのにね。8月にはクァン氏が来日して歌舞伎座を鑑賞しに来ていたのを目撃しました。西遊記と水滸伝を観に来たのかな。
何気なく観に行ったのですが、もの凄い映画でした、大学に女性学だとかフェミニズムについての社会学の授業があったら授業で上映して欲しい。舞台化されたりファッションアイコンとして取り上げられることが多いですが、主人公の母娘の娘の方は末期ガンで最早髪が無いので常時スカーフを巻いているのです。あと同様にドキュメンタリー映画の名作セールスマンも鑑賞しましたが、グレイ・ガーデンズの方が衝撃的だったな。