2018年に劇場で見たアニメ映画だよ!!

 

  この映画もうっかりすると2018年の頭に観たのを忘れて2017年度のモアナと伝説の海 MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]の時みたいにすっ飛ばす所だった。何だか「安定のクオリティ」がより感じられる方が何時観たっけ?って忘れてしまうので困る。それに2018年はやたらディズニー&ピクサーばっかり公開されていて、しかも息子を連れて行かねばならないケースも多々あってドンドン頭がごっちゃになっていく。一年に1,2本ぐらいの鑑賞で個人的には良いんだけど。

 

  怖い、ただひたすらに怖かった映画。映画が終って、見に来た若い女の子の中にはすすり泣いている娘の居たのを尻目に、私の前の席にいたオタクど真ん中の男子二人組の一人が「ああ~つまんなかった」と言いマジで感動した相方が「お前何言ってんの?」と多少諍いになったのに出くわした。ちなみに若い男だったら「つまんない」って言ってたヤツの方が私からすると多少見どころあるかも。ま、20代青年ならこの映画にビビったオッサン達よりはクリティカルな思考で観てくれよって事で。映画自体は中々のモノです・・・ただし作り手女性監督の感覚には、オバちゃんとして引いてしまう。

 

  私的にはおっこちゃんの映画と並んで2018年のアニメではベストです。実際にUSの玄人受けはバッチリで放送映画批評家とかなんとかいう賞とPGA賞のアニメ映画部門でノミネート。でも最近は「ディズニーアニメで映画だけじゃない事語りたい」系の人々にはエキサイティングな出来じゃなかったみたい。アタシとしてはPC方面からもスゴイぶっ飛んでいたと思うし、ピクサー映画としても洗練されすぎる故に過激なこの映画に対しての一部の観客様の反応には(`ヘ´) プンプンなんですのよっ。だから長めのヤツも書こうと思ってます!

 

  オバちゃんはね、もうおっこちゃん自身が辛すぎて大好きな両親が死んだ事を受け入れきれなくて涙も出ない様子を観て大泣きしてました。(自分の泣いたシーンを思い出す度に泣けてきます)初夏の頃から予告編を劇場でしょっちゅう観てまして何だか観たくなってきたんだけどハズレだったらどうしよう、てのが観る前から不安だったんですが「予告編が気に入った邦画はアタリ」という自分の勘の良さにますます自信を深めました♡。

 

  しまった!コレもうっかりして取り上げるのを忘れる所だった。息子がBSのニュース番組でやってる藤原センセーの何時よりやたらテンション高めの映画解説に影響されて「絶対観たいから連れて行け」で近所のシネコンでは朝一回だけの上映なのでチャリを30分以上こいで劇場にたどり着き、私「間に合わなかったら今日は観られないよ」息子「イヤです」私「間に合わなかったら帰ろうね」息子「間に合わなかったらピーターラビットにします」(俺にはもう子供っぽいからピーターラビットは遠慮すると当初は言ってた、観るのかよ)んで、私らの他は何故か爺さんと30代以上の男性客しかいなく映画終了したら座席をポップコーンだらけにするようなチャラい観客は私ら母子のみでした。映画の登場人物以上にストップモーションちっくにドタバタしていた私と息子の印象強すぎるぅ(;゚ロ゚)・・・でも映画の最後に出てきた俳句は日本語訳にせよかの夏井先生あたりにジャッジメント欲しい気もちょっとしましたw。

 

 この映画の前後ぐらいに観たと思うBLEACHもそうなんですが、日本製ファンタジーには「ユングの母殺し」のモチーフが非常に重要なんだなあ、って思います。ユングはまた男子における「母殺し」に対応する女子の母殺し象徴としてよくギリシア神話の「エレクトラ」の物語を引き合いに出していたんですが、私自身は男女とも「母殺し」のプロセスは一緒であるという考え方なんで、さよならの朝に約束の花をかざろう (特装限定版) [Blu-ray]のような映画はなお一層「怖いわ」って思うタイプです。ユングの母殺しってのは「自立してオトナになる」過程を物語で表現するって理屈の事なのよね。