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はるか昔のこと・・・
たしか私が小4ぐらいの頃だったと思いますが、母が新聞の切り抜き広告をもってきてこの映画の「タイトル名を一般募集」というのを見せてくれました。「考えてみたら」と言われたんで映画のプロット説明を読んで思いついたタイトル名が宇宙からのメッセージ!てやつで、「そりゃあ良いかも」と盛り上がったのですが、募集要項に「タイトル採用につき賞金百万円、ただし最優秀作品提出者が複数だった場合賞金は分割」とあったものですから、「こんな平凡なタイトルじゃ賞金もらってもかなりの人数で割っちゃうに違いない」とその名前で応募するのをやめたのでした。(母娘ともども欲の皮が突っ張っていたのです)だからその後正式に決定されたタイトルが発表されて、最優秀作品を出した応募2人で賞金山分けされたと見つけた時、母ちゃんのバカ!!てホント思いました・・・(涙)
レイア姫よりは悦子姫
映画のおハナシは、要するに里見八犬伝のSF・・・みたいな掴みで始まります。志穂美悦子は皇帝ロクセイア(成田三樹男)率いるガバナス帝国に侵略された惑星ジルーシア(ちなみに惑星ジルーシア全体が帝国の基地にされちゃっているのだっ)のエライ族長の孫娘でエメラーリーダ、なぜか「乙女」ということになっていますが結局お姫様。族長(織本順吉)が「伝説のリベアの実」とかいって八つの木の実を出すと実は勝手に宇宙へ飛んで行って自分たちを救ってくれる八人の勇者を探しに行ってくれるんだって言うんで彼女も決死の覚悟でジルーシアから脱出していきます。この辺から地球の勇者たちへのお話になだれ込んていくまで皆のお馴染み矢島信男監督による特撮がテンポ良く運んでくれます。今観ると画面的に迫力あるかどうかを超えて今のちびっこ達にもアピールすること間違いなし!! 一部「スターウォーズのマネじゃん」という方もおられるんでしょうが、この映画公開されたのは1978年でスター・ウォーズ ジェダイの帰還(エピソードVI) (リミテッド・エディション2枚組) [DVD]よりも前、一部の特撮シーンでは当のスターウォーズのスタッフが参考にしたそうです。ついでに言うと悦子姫は途中騙されて辺境に棲む老婆の息子の嫁に売り飛ばされるとかいうエピソードがあり、この辺も「スターウォーズ6」でジャバ・ザ・ハットにとっ捕まるレイア姫と似ています。先に「宇宙から・・・」が全米公開されたこともあり、悦子姫に負けないようになのか囚われのレイア姫はビキニ姿のサービスがあったりしましたが、私にはこの時のレイア姫のルックスは少し辛かった・・・どんなにお転婆でも(ほんの少ししか悦子姫の立ち回りシーンがないのですが、あれ以上演ると下手するりゃ他の八人のどの勇者よりも強く思えてしまうくらいキレが良し!)志保美悦子の方がキャリー・フィッシャーよりも美人だと思うのですが、日本人による身びいきなのかなぁ、違うよね? リアベの実を受け取る八人の勇者には地球軍の元士官ジェネラル・ガルダ(「コンバット」のビッグ・モロー)や真田広之らの宇宙暴走族の若手三人組、仁義なきヤクザ崩れのチンピラ(岡部征純)、お約束のサニー千葉の王子様、「独立愚連隊」をちょっと思い出させるような役柄の佐藤允がいたりして賑やかです。設定やエピソードに何となく「戦中派」だったり「占領された記憶が抜けない日本」の気分が横溢しているのが今になってみるととてもよく解かるのですが、なにせSFという一種の寓話の中でのことなのでその辺あまり違和感なし。とにかく私自身には「懐かしいじゃん」がいっぱい詰まってて面白かった。でも何と言ってもインパクト大なのが敵側の成田三樹男・天本英世の母子コンビの迫力かなあ、普通の変身ヒーロー物ではさすがに成田氏による「堂々の怪人姿」がお目にかかることはなかったし、何故か「お母様」なのにそれを一切無視したマイペース演技の天本英世とのやり取りは当時子供向きヒーロー番組観ていたちびっ子にとってはまさにゴージャス!の一言です。べつにタイトル応募しなくてもよかったけど、コドモの頃映画館で観たかったなあ。
円谷系よりは東映系
60年代後半から70年前後の年代に生まれた人が周囲にいっぱいいて、ながーくシナリオの勉強をしている割には「東映系の特撮の熱心なマニア」なる御仁とはまだ会ったことがありません。私自身は物心ついた時にはもうウルトラマンシリーズのピークが過ぎて「仮面ライダー」世代にシフトしていく狭間の世代だと思っていたのですが、圧倒的に円谷ブランド強しで、「あんた私とほぼ同い年で何故そんなにウルトラQなんかに詳しいのさ」な人がいます。子供番組の再放送が東京と地方じゃ異なるのか(地方キー局だとウルトラマンの方が強ったろうな)、とか十代に入ってビデオの時代になると「円谷特撮再ブーム」が起こってそっから興味を持った人がたくさんいるのかな、とか考えたりしますがよく解かりません。ココロひそかに恐れているのは私を含め東映系ファンの子供たちは比較的勉強のできなかった連中が多いため、大人になっても円谷系ファンのように発信力が無い所為だったらどうしようかということだったりします。だいたいがんばれ!!ロボコン DVD-COLLECTION Vol.1でうちの家は長く熱狂していましたからね。毎回潔いまでに「0点とか1点、2点」しか取れないロボコンに心酔し、熱く支持していた「かつてのおバカ小学生達」だと大人になっても細々とレンタル鑑賞するだけで満足しちゃいそうなんだよね。
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公開当時しばらくは「深作欣二が撮った必殺の映画が好きだった」などと言うとお前、深作も必殺シリーズも両方舐めてんじゃねえよって却って怒られそうでしたが、昨今では評価も上がってきた雰囲気がします。私はとにかく陰間の悪役やってる真田広之が中村主水や成田三樹男らのオジサン連中を引っ掻き回していくのが痛快で「わぁーい、もっとやっちゃいなよ」と楽しく観ていました。あと記憶に間違いなければ確か成田三樹男お得意の強烈公家(まろ)様キャラの集大成があったはず・・・だったと思うのですが。「影の軍団」シリーズとごっちゃにしてたらスイマセン。