この前WOWWOWで見なおしたんだけど、娯楽作品としてはバランス取れていて面白かったし、キングコングと写真家のヒロイン(ブリー・ラーソン)との関係も新鮮で良かったんだが、もう今更キングコングの定番の展開をひっくり返したところで誰も驚かない(笑)。私は公開時吹き替え版で観たので結婚発表したばかりの佐々木希の声優が意外とハマっているとか(劇場で「女の人の声誰?」と騒いでいる観客がいた。上手いけど、どっかで聞いたことあるって思ったのか)・・・少し落ち着かなかった。
観ていて強烈なストレスを感じながらも決して席は立ちたくない、なスゴイ映画。謎の女役の女優さん(チョン・ユヒ)て女、普段はセクシーで綺麗なヒトなのね~。あまりに見事なので後日「コクソン」の監督に「今度は女性を中心にした映画を撮って下さい」なんてみっともないリクエストしてたインタビュー記事をネットで見かけたんだけど、私はその記者の発言についムカッとして「コイツにもコクソン村のキノコ食わしたる」と何故か逆上してしまったわ。このムカムカ気分が頂点に達したのが秋口に「IT」が公開した時だったもんね。
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パステルカラーに溢れたフロリダを舞台にした涼しげな映画。そりゃあ日中はもの凄く暑いけど日が落ちて月が輝く夜には一瞬「涼しい風が身体を駆け抜けていく」瞬間があるのさ。んで、21世紀のUSではいくら極貧で被差別側の環境に置かれた子供あっても、周囲の大人が彼の気持ちを大事に尊重してくれれば、20世紀に多くいたお金持ち坊ちゃんの保毛尾田保毛男くんらよりもよっぽど情緒&精神的には健全で幸せに「男としてのアイデンティティー」を確立できるかもしれない、と示唆する映画でもあるよ。さすがに「世界の鬼瓦権三」さんはアカデミー賞映画としてよりもその部分を要チェックしたんだと思うんだけどなあ。
コレ日系のプロデューサーも中心に加わってんのね。主役のヘイリー・スタインフェルドの壊れっぷりだけが話題になったけど、本当は脇を固める十代の男の子達の感情の機微が上手に描かれている映画よ。20代くらいまでのの男子もこっそり観てみたら。
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レイトン(ユアン・マクレガー)は結婚したけれども結局子供が出来ずに離婚・・・というエピソードが冒頭にあり、それだけで私の頭の中に「彼のWIFEはDUTCHの女だったのね」というかなりしょうも無い事が浮かんだが、久しぶりにメンバーと映画で再会した往年のトレインスポッティングファンはもっと素直に楽しんだことでしょう。
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アニメ版でもそうだったが「野獣だけど本当はイケメンの王子様」という設定が観客側の人間に戻った時のイケメン値のハードルを著しく上げてしまうので必ず「野獣の時の方がかっこよかった」と最後ごねるヤツがいるので困るぅ(笑)。今回はウチの息子じゃ(..;)
90年代に見逃した名作映画のひとつ。映画終わった後に後ろの席で「素晴らしいっ」と声を上げていたのがおばちゃんだったのが実に興味深かった。S・キング好きの妹に「ショーシャンクの空観てみなよ、面白いよ」と先に言われたのが面白くなくて見逃していた(笑)という過去もありましたあ。
映画の最初に紅一点のブリー・ラーソンが70年代後半のチャーリーズエンジェル風の格好で決めているのでスカーフで首元を覆っているのを、独りの男が「(相変わらず綺麗だけど)ひょっとして太った?」なんつーセクハラ丸出し発言をする、そいつは南アフリカから来た武器商人の嫌なヤツ。このシーンが良かった。タランティーノ以降、PCの洗礼を正しく受けた痛快犯罪ガンアクション映画。
今をときめく竹内涼真だの千葉耕大だの志尊淳だのがいっぱい出てくる映画。ということなので可愛い男の子を愛でにイオンシネマではおばちゃんしか居なかったのだが、独りだけ授業サボって見に来ていた詰め襟の高偏差値校に通ってるらしき兄ちゃんがいた。地味に北関東の劇場でロングランヒットしていたイメージがある。(笑)
ちなみにこの映画にはバーベキューシーンは存在しない。映画観る前に読んだ映画評のコラムを書いていたビジネスマンがいたんだが、何故だが「BBQで結束力を強めるチーム」として主人公達の行動原理を語っていた・・・てっきりラストはBBQパーティーすんのか?NYのマンションの屋上で?と勘違いしたじゃないかあ困るよ普通に映画語ってよぉ(笑)・・・世の中には鍋奉行とかBBQ王とかに激しくコンプレックスを感じるエリートもいるのかしらねぇ。
私おそらくM・ナイト・シャマランの映画ではアンブレイカブル [Blu-ray]が一番好きかもしれない。なんで映画全体には少しどんよりしたけど、ラストに大興奮♡
「BAKAUKE(ばかうけ)~」と来日時にやたら嬉しそうに言ってた監督になんか狂気を感じた。(一見とても普通ないい人っぽい感じなのに)原作小説では「半円形にみえるlookinng-glass」と表現されているんだけどね。あと原作でエイリアンとの対話に用いる書き文字は円だなんて一言も書いてなかったからさあ(笑)そこに監督の恐るべし野望を見て取ると、頭の中ぐちゃぐちゃになりそうなのじゃ。
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監督さんナイト&デイ(エキサイティング・バージョン) [Blu-ray]とかコップランド [Blu-ray]とかも撮ったヒトなのね。どっちも面白かったけど、どことなく「変」な映画だと思ってましたが、自分自身は「シェーン」もろくに観ていない人間なのでそんな生意気はとても申せませんでした・・・反省してます。でもやっぱりこの映画もかなりヘンテコでした・・・15歳以上のお子さんがいる家族で楽しめるアクション大作映画ていうヤツなの。それが今や娯楽映画のど真ん中っていう時代なのね。