BL 版⑥ 「ダンケルク」

 

 まずはダークナイトについての話から始めます。

 ダークナイト (2枚組) [Blu-ray]って特にUSに評価は絶大で故ヒース・レジャーがアカデミー助演男優賞を取った事でも話題になりましたが、私自身はあまりピンと来なかったといおうか、ジョーカー(ヒース・レジャー)には何か言いたいことが僕に何か言いたいことがあると思うんだよっ、僕は彼とただ話がしたいんだ。と頑張るバットマン/ブルース・ウエインの願いがなかなか報われず、周囲のオジサンたち(ゲイリー・オールドマンアーロン・エッカート)が結果的とはいえ、バットマンの目の前で喧嘩して彼の動きを封じ込め、結局ジョーカーは救われない・・・残念、そしてタイトルは「Dark nightじゃなくてDark knightだからね」で終了するんだ、哀しいね、という感想になってしまいました。なので圧倒的に同じクリストファー・ノーラン監督作品野の中でも「ダンケルク」の方が映画としては好きなのでーす。

Boys run  ,Boys life

んで「ダンケルク」に関してデスね。私自身はクリストファー・ノーラン監督の映画はひたすらに「直線のつながりで物語が進む」。登場人物たちの動線が進むか、遮られてしまう、というハラハラドキドキの連続こそが魅力、という個性で一貫していると思ってしまいます。だから作品によってはピンとくるのとピンこないというタイプの映画ファンがいるのかな?って気がします。

 そして「ダンケルク」における動線の主な3つのグループ紹介をしておきましょう。

 「1週間」ダンケルク沖で撤退を強いられる主に英国軍の兵士達物語全体の主な主人公と言っても過言でない若者トミーニ2等兵(フィン・ホワイトヘッド)、無口で実は英語がほぼ話せない、というかぶっちゃけフランス兵のギブスン(アナイリン・バーナード)と彼ら2人の行動を観察しているうちに不信感を抱く、おそらくトミー二よりも上級兵士のアレックス(ハリー・スタイルズ)らの攻防と脱出の過程のシーンが続いていきます。

 「1日」英国のダイナセ作戦に応じた民間船主のドーソン氏(マーク・ライアンス)は彼の息子ピーター(トム・グリン=カーニー)と息子の友人ジョージを連れて船を出していきます。途中で英国海軍のスピット・ファイア機のパイロットである将校(キリアン・マーフィー)を救ったり、救出後やたらとナーバスになった将校との諍いめいたエピソードで当時の英国の社会に置ける状況や英国の人々の「感情の機微」みたいなものが感じられる「ダンケルク」中でもドラマチックで私にはとても感情移入できる部分です。そう、どうも日本の女性らには「Darknight」より「ダンケルク」の方がお気に入りの人達多そうです、それに何たって出てくる男の人たち皆カッコいいから。ちなみにプロデュースにはクリストファー・ノーラン監督の夫人でもあるエマ・トーマス女史も参加しております・・・あの、その手の映画の場合比較的、じょ、女性受けする演技者が多いような気がしてる(笑)。

 「1時間」そしてスピットファイア機を操るパイロット3人のぶっちぎり飛行の顛末のエピソードがあります。3人に指令を送るパイロット隊長の声はマイケル・ケインというもう1960年代から1970年にかけてのハリウッドやヨーロッパの戦争映画の中でもトップクラスの大御所スターというオールドファンには嬉しい大サービスっぷり。そしてスピットファイア3機のうち、ダンケルク沖にたどり着いたのは?そしてたどり着いた機のパイロットの運命は?という引っ張りが映画のラストまで続くのさっ。

ダンケルク」まだ観ていない方々へ

 ソレもったいないよっ!!という層はどんな方々かって事ですよね。私は子供の頃は地上波でひたすら親の観てるTVで放映している映画で、ざっくり好きなタイプの映画を選んで観てきたんで、戦争映画でもズール戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]とかリー・マービン主演の特攻大作戦 スペシャル・エディション [DVD]とかは好きだったんですよっ。この2つの映画が好きなおじさんでもオバサンでもOKよ♡。